FISMA TOKYO/多彩な顔触れの初出展者/日本市場の潜在需要狙う
2025年11月14日 (金曜日)
東京都ミシン商工業協同組合が主催する「第59回東京ファッション産業機器展―FISMA TOKYO」が13日まで、東京ビッグサイト西3ホールで開かれた。今展は「多分野で活躍する機器」をテーマとして打ち出したため、多様な用途に提案できる縫製関連機器が出そろった。初めて出展する企業の顔触れもバラエティーに富んでいた。
豊島は、独自開発した人工知能(AI)自動採寸装置「バーチャルスタンダード・AIメジャー」(AIメジャー)を紹介した。同展への初出展を通じ、AI活用によるアパレル生産の効率化・標準化を広く発信した。出展担当者は「アパレルの生産現場を担う人たちとの交流を多く持てた」と話した。
刺しゅう機販売のステッチ・ワークス・ジャパン(愛知県春日井市)は、代理店契約を結ぶ中国の刺しゅう機メーカー大手、SINSIMの周知を広めるため初めて出展した。「『SINSIM』ブランドの認知度向上を図るいい機会となった」と手応えを示した。
Y TECHNOLOGY(京都市)とトモテックス(大阪府寝屋川市)の2社は、初出展同士で連携し、それぞれのアピールを行った。
Y TECHNOLOGYは、縫製機器の省力化・自動化に関して海外で実績を積んできた。今展では、自動天ゴム付け縫製機「ProTEX X10」などを出品した。
トモテックスは、アパレル生産に関わる機器や資材を取り扱う総合商社として、海外市場での展開に注力してきた。小型ダイレクトドライブサーボモーターなどを出品し、品ぞろえの豊富さを打ち出した。
2社とも「日本市場の潜在需要を開拓したい」と、意欲的にPRに取り組んでいた。





