繊維ニュース

『AFF・東京2025秋』出展企業ピックアップ(4)(19~21日、東京ビッグサイト)

2025年11月14日 (金曜日)

〈環境対応型の高機能ファスナー/SHUN HING ZIPPER(ブース番号:B04-13)〉

 1980年創業のファスナー専門メーカー。香港に本社を置き、中国本土とベトナムの自社工場で生産。自動化ラインの生産体制を整える。安定した品質と柔軟な納期対応で、欧米の著名ブランドから厚い信頼を得ていると言う。

 複雑な構造のアパレル製品などに対応できる高品質ファスナーを得意とする。リサイクルナイロン使いや、環境配慮型のメッキ処理を施した製品など、サステイナビリティーに力を入れている。

 今回展では、リサイクル素材を使用した「サステ」シリーズや、メタル調樹脂ファスナー、止水ファスナーを重点的にアピールする。これを機に日本市場への本格進出を目指す。

〈高品質のメタルボタン/東莞市品格塑膠五金製品(同B03-16)〉

 2010年創業の副資材メーカー。自社工場(建物面積2千平方メートル)で、金属ボタンやロゴプレート、衣料・バッグ向け金属パーツなどを一貫生産する。生産効率の高さと安定した品質が顧客から評価されていると自負する。

 主力は金属ボタン。原材料は全て欧米の環境基準を満たし、環境配慮型の製品づくりを進めている。売り上げの約7割を輸出が占め、欧米ブランドを主要取引先とする。

 今回展には、亜鉛合金製の高級メタルボタン、リサイクル素材を使用した「エコ」シリーズを中心に出展。高品質でデザイン性の高い製品を披露し、日本ブランドとの直貿開拓を進める考えだ。

〈機能素材の帽子/DONGGUAN COMTE HEADWEAR MANUFACTORY(同A05-47)〉

 02年創業の帽子専業メーカー。野球帽、ゴルフ帽、アウトドアキャップなど年間200万点を生産。丁寧な縫製と安定品質で国際ブランドから高評価を得ていると言う。

 欧米の高級帽子ブランドや大手スポーツブランドなどへのOEM実績を持つ。中国・東莞の工場に加え、インドネシア工場を26年第2四半期に稼働予定だ。

 今回展では、近年力を入れるリサイクル素材使いのほか、防水・UVカット・抗菌などの機能素材を用いた新作を披露。日本ブランドのニーズを意識した付加価値製品を強みに、日本の帽子業界での認知度向上を図る。

〈PUレザー製バッグ/広州●●チン皮具(同A05-60)〉

 20年設立の新興バッグメーカー。PUレザー製のレディースバッグ、バックパック、ショルダーバッグなどを中心に、年産100万点規模の生産力を持つ。

 デザイン提案から製品化まで自社で対応し、欧州メガSPAや大手カジュアル、デニム専門ブランドなどの海外顧客への供給実績を持つ。外販比率は約87%で、欧米・日本・韓国市場に輸出している。

 今回展には、軽量PU素材の新シリーズや、リサイクル素材を採用したバッグを出展。300個からの小ロット生産にも対応することを訴求し、日本ブランドとの取り組み拡大を目指す。

(上海支局)

(●はさんずいに元)