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繊維マイスター/今年度は18人を認定/第7回認定式を開催

2025年11月18日 (火曜日)

 倉敷ファッションセンター(倉敷FC、岡山県倉敷市)は14日、「繊維マイスター」の第7回認定式を同市内で開いた。繊維マイスターは、同市の繊維産業において産地の発展を支えてきた高度技能者をマイスターとして認定するもので、今回は新たに18人を認定。認定者は計147人となった。

 繊維マイスター制度運用委員会の河合秀文会長(明石スクールユニフォームカンパニー社長)は認定者に祝辞を述べた上で、「倉敷FCの中心的な事業としてこの制度を発展させ、産地の特色や独自性を発信し、産地の振興と発展のために全力を傾注していく」とあいさつした。

 認定者には認定証と認定バッジが授与された。マイスターに選ばれた川村波音さんは、ジーンズ製造卸のベティスミス(倉敷市)で縫製工場のリーダーを務める。「自身とともに工場全体の技術を向上させていきたい」と抱負を語った。

 繊維マイスターは、モノ作りの高い技能と後進の育成能力を持つ技能伝承者マイスターと、前者のみを持つ技能継承者、プレマイスターの二つの階級を設定。認定によって職人の技能を顕彰するとともに、産地が求める技能水準を示し、その習得を促すことで技能継承につなげる。2020年から正式に制度の運用を始めた。