豊島など4社/海運での共同輸送開始/持続可能な物流体制構築へ
2025年11月19日 (水曜日)
豊島、MNインターファッション、ヤギ、関光ロジNEXT(山口県下関市)の4社はこのほど、関光ロジNEXTグループの国内フェリーを活用した「共同輸送」の取り組みを始めた。海運モーダルシフトを進め、持続可能な物流体制の構築を目指す。
アパレルや雑貨といった商材を対象にトラック輸送に依存していた従来の物流体制を見直した。国際・国内フェリーを組み合わせた複合一貫輸送によって、CO2排出量削減やドライバーの労働時間短縮、輸送効率の向上を実現する。
4社がアライアンスを組み、中国から輸入される関東向け貨物を下関港に集約し、下関港から横須賀港経由、首都圏の中継点までの幹線輸送で共同輸送を実施。幹線輸送の大部分を関光ロジNEXTグループの東京九州フェリーが担う。
3商社が集約した貨物は10月末時点で、10トントラック約68台分に相当する。海上輸送への切り替えによって、試算上では約102トンのCO2排出量削減を実現したことになる。
今回の取り組みは首都圏への幹線輸送を軸とした共同輸送からスタートしたが、物流効率がより高い、納品先までを一貫して配送する「共同配送」の実現にも取り組んでいる。
今後、各社はモーダルシフトの効果を検証・改善しながら、同業他社や取引先企業と連携を広げる。共同輸送・共同配送の輪をさらに拡大し、業界全体の効率化と環境負荷低減に貢献する。





