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日本紡績協会/平均運転錘数4万錘割れ/9月の綿糸生産38・7%減

2025年11月21日 (金曜日)

 日本紡績協会がまとめた会員企業の2025年9月の紡績糸生産は1973コリ(前年同月比38・7%減)だった。うち綿糸が1653コリ(34・8%減)、合繊糸が303コリ(53・4%減)、再生・半合繊糸が17コリ(48・5%減)といずれも減少した。5月から減少傾向が続いているが、生産量は前月比で452コリ増えた。

 運転可能錘数は前月から1万8千錘減の8万1千錘に減少した。ユニチカの繊維事業撤退に伴い、同社の紡績設備分が統計対象から外れたことが要因とみられる。平均運転錘数は3万9千錘と、前月から1万9千錘減少し、4万錘を割った。運転率は48・1%で、ここ10年では最低の水準。前月から10・5ポイント低下した。

 兼営織布の生産量は88万3千平方メートル(39・4%減)だった。4カ月連続で100万平方メートルを割り込んだが、前月からは21万3千平方メートル増えた。うち合繊織物が60万平方メートル(37・3%減)、スフ織物が25万平方メートル(21・1%減)、綿織物が3万3千平方メートル(82・1%減)と減少した。9月末段階での兼営織機台数は前月と同じ103台。