東洋紡せんい 26春夏寝装向け30%増へ
2025年11月26日 (水曜日)
東洋紡せんいのマテリアル事業部ライフマテリアルグループ寝装チームは、26春夏向け寝具寝装素材・製品販売の数量を前年比30%増やす計画だ。高い接触冷感機能を持つ超高強力ポリエチレン繊維「ツヌーガ」使いの販売が順調のほか、速乾ポリエステル生地「速衣」(ハヤイ)も“洗濯時短”寝具への採用が決まった。
春夏向けは接触冷感系が柱。ツヌーガ100%生地「アイコールド」や、ツヌーガとレーヨンの長短複合紡績糸「アイスデラックス」、ツヌーガ100%糸をそろえ、糸、生地、製品で展開する。海外で製品を組み立てる顧客ニーズに対応するため、25春夏向けから糸の海外販売も始め、販売を増やしつつある。
25春夏向け販売数量も、前年比で50%増加した。ただ25春夏は接触冷感寝具が苦戦した販売チャネルもあり、26春夏向けで計画数を減らすなどの慎重さも見られると言う。同社もその影響を受けるが、新たな別注受注やアイテム数の拡大などで販売を伸ばしている。
さらにスポーツ用途で展開する速衣が、乾きやすい洗濯時短をテーマにした寝具へ採用された。速衣は特殊な弾発性を持つ凹凸の少ないストレートヤーン構造で、水分の余分なたまり場を少なくし、滑らかな水分の移動と拡散を実現。冷感以外の素材にも力を入れて拡販へつなげる。





