繊維ニュース

東レ/PLAでコーヒーろ材/9割が「おいしい」と感じる!?

2025年12月02日 (火曜日)

 東レは10月1日からクラウドファンディングサイト「マクアケ」でPLA(ポリ乳酸)繊維製コーヒーフィルター「NANTO!」(ナント)を販売している。1日時点で、目標を大きく上回る約120万円の応援購入があった。価格は10枚入りが1100円、期間は26日まで。

 ナントはファイバー・産業資材事業部門の長繊維事業部長繊維資材課が開発。愛知工場(名古屋市西区)で生産したPLA繊維を使用し、機業場の西川産業(富山県南砺市)でメッシュ織物から手作業でフィルターに成形する。ブランド名は西川産業の本社がある南砺市からネーミングした。

 「紙製フィルターはクリアな味わいながら物足りない」「ネルや金属製フィルターは味わいは良いが、手間がかかる」「エコな商品で環境にも配慮したい」など消費者の声を参考に、ナントの開発に着手。9月に開催されたアジア最大のスペシャルティコーヒー展「SCAJ」に出展し、来場者にナント、紙製、金属製のフィルターで試飲してもらったところ、98・5%が味の違いを感じ、91・0%が「ナント使いがおいしい」と感じたと言う。

 先日、福井市で開催された「北陸ヤーンフェア2025」でもナント、紙製、金属製のフィルターで飲み比べる試飲を行い、好評を博した。