ごえんぼう

2025年12月03日 (水曜日)

 今年話題になった言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2025T&D保険グループ新語・流行語大賞」受賞10語に、「二季」が選ばれた▼春と秋が縮まり、夏と冬の季節が長くなる二季化。2025年は6月の梅雨明けが目立ち、統計のある1951年以降最も早い地域が大半を占めた。さらに10月上旬まで25℃以上の最高気温の日が多かったが、中旬以降に一気に冷え込んだことで、長い夏と秋の短さを特に実感した▼本紙でも今年、二季や夏の長期化の言葉が目立った。紙面では、商品MDの軸を夏と冬の二季に設定し、その間を結ぶシーズンレスの通年商品を並べる戦略が奏功しているアパレルなどが取り上げられた▼二季で受賞した三重大大学院・立花義裕教授は、四季を楽しむために、二酸化炭素を減らすなど地球温暖化対策の重要性を指摘する。二季化への対応とともに、豊かな四季を守る環境対策が一層求められている。