成長の可能性探る商社繊維事業~2025年4~9月期決算から③
2025年12月03日 (水曜日)
衣料品販売が業績に寄与
帝人フロンティア
帝人フロンティアの業績(帝人繊維・製品事業の連結数字)は、売上収益1704億円(前年同期比2・0%減)、事業利益89億7200万円(11・2%減)だった。一部用途の市況回復を除いて衣料繊維分野、産業資材分野ともに底堅い動きを示した。
衣料繊維分野は、北米向け生地、国内と中国向け衣料品の販売が堅調に推移した。新質感高機能ポリエステル素材「シフォラ」、新感覚ストレッチ素材「ソロテックスデライト」などを開発した。
産業資材分野は、自動車関連用途で需要回復の遅れがあったが、水処理フィルター向けのポリエステル短繊維とテレビ通販の生活雑貨が好調を維持した。
下半期は、暖冬による冬物衣料の在庫調整、トランプ関税、円安などの影響で需要減速・コスト増を懸念する。販売強化、価格転嫁、製造・販売にかかる固定費縮減、サプライチェーン強化などに努める。
アパレル事業が増収 東レインターナショナル
東レインターナショナルの業績(単体)は、売上高3165億円(前年同期比2・9%増)、営業利益61億2500万円(3・5%減)、経常利益117億円(9・3%減)、純利益98億9900万円(13・4%減)で増収減益だった。繊維関連ではアパレル事業が拡大した。
アパレル事業の売上高は15・8%増の889億円。大手SPA向けが堅調に推移した。衣料素材事業の売上高は、5・0%減の370億円。テキスタイルはスポーツ・アウトドア用途の販売が堅調に推移したが、衣料用ファイバーがインナーやアウターなどの各用途で苦戦した。
繊維資材事業の売上高は5・5%減の189億円。電気自動車の生産調整の影響を受けた車輌用途を中心に販売が低調だった。
通期の業績は、売上高6647億円、営業利益136億円、経常利益222億円、純利益173億円を予想している。
繊維の注力分野が伸長 旭化成アドバンス
旭化成アドバンスの業績(単体)は、売上高350億円(前年同期比4・5%増)、営業利益10億9千万円(38・9%増)で増収増益だった。繊維、機能化学品、建材の各事業で増収増益を確保するなど、総じて好調に推移した。
繊維事業は、一部の分野が市況影響で苦戦したが、アウトドア衣料向け生地、インナー・肌着製品、エアバッグ部材のグローバル供給など、これまで注力してきた分野が伸長した。2024年10月に旭化成から移管された裏地向けの生地・製販事業も収益に寄与した。
樹脂化学品は、主力の旭化成製品と競合しない商品の取り扱いを強化してきた成果が顕在化。建材は、住宅向け断熱材需要の着実な取り込みなどが寄与した。
下半期は、独自ビジネス深耕、旭化成との連携ビジネスの推進に力を入れる。同時に、厳しい市場環境の中で成長の兆しがないビジネスの見直しも実施する。





