「第46回AFF・東京 2025秋」レビュー~再発見のアジア企業③
2025年12月03日 (水曜日)
子供服、中高価格帯に的
今回展では、中高価格帯の子供服の展示も目立った。高品質やデザイン性といった技術力の高さをアピールし、ASEAN地域の縫製工場との違いを鮮明に打ち出した。
南昌恒瑞服飾は160㌢までのサイズのスポーツカジュアルな子供服を中心に生産する。江西省に自社工場を構える。プリントや刺しゅうは協力工場で行う。
以前は米国向けが5割、中東諸国向けが4割、欧州向けが1割だったが、米トランプ政権の関税政策を受け、米国との取引が減少していると言う。減った分を新たに日本市場で補おうと今回、AFFに初出展した。
少子化が進む日本だが、担当者は「成長に合わせて購入する必要がある子供服の需要は底堅い」とみる。低中~高価格帯の子供服を扱うが、とりわけ百貨店向けブランドの子供服が得意と言う。
このため、「ASEAN地域の工場との競合は少ない」と指摘。小ロットは500枚から対応する。「次回のAFFにも出展する」と言い、日本企業の開拓に意欲を見せる。
青島創欣服飾はベビーから小学生までの服を取り扱う。2021年に創業した。山東省に自社工場があり、省内に複数の提携工場も持つ。日本向けが100%で、中価格帯の商品が中心だ。子供服全般を生産するが、トップスの構成比が高い。
円安や人件費の高騰で中国生産のメリットが低下し、日本のアパレル企業が生産拠点をASEAN諸国に移す動きが加速する。担当者は「大ロットや低価格商品の生産はASEANの工場が強い」と指摘し、「当社では小ロットや複雑な仕様の製品生産に的を絞って勝負する」と話す。大阪に事務所を置き、日本市場の開拓に力を入れる。
台湾有事を巡る高市早苗首相の発言を発端に日中関係の緊張が続いているが、「仕事にも影響が出てくるかもしれない」と懸念も口にした。
HUZHOU GUOHE SKY TRADINGはベビー・キッズ向け商品を扱う。日本向けが大半を占める。浙江省にある提携工場で生産する。
品質重視の高価格帯製品が主力で、特に女子向けのスタイリッシュなアウターや上品なワンピースを得意とする。1商品当たり100枚から小ロット生産に対応する。
ただ、「生産量は年々減少傾向……」と担当者は肩を落とす。今回展では大人向けのアウターも展示し、新規顧客の獲得も狙った。
冷え込む日中関係については「(影響の度合いは)まだ分からないが、それほど心配していない」と話す。





