バートル/高視認性EFウエアを訴求/ペルチェ一体型ファンも投入
2025年12月03日 (水曜日)
ワークウエア製造卸のバートル(広島県府中市)は26春夏に向け、高視認性の電動ファン(EF)付きウエアを訴求する。バッテリーが30ボルト、風量は最大120リットル/秒のデバイスを用意。新たに、ペルチェ素子とファンが一体化したペルチェファンユニットも打ち出す。このほか、保冷剤ベストなど暑熱対策品を充実させながら拡販につなげる。
高視認タイプのAC2111シリーズは高視認規格、JIS T8127に適合したEFウエア。背面上部にファンを取り付けたハイバックファン設計で、背ヨーク部分には保冷剤が収納できるポケットも備える。デザイン性も高めており、大崎諭一社長は「安全性も担保できるが、まずは、ハイビズ(高視認)は格好良いというイメージで仕掛けていく」と話す。
新デバイスは約4時間の急速充電機能も付与した。併せて投入したのがペルチェファンユニットだ。ファンの裏側がペルチェ素子となっており、冷却と風の二つの機能で体を冷やす。
EFウエア以外の暑熱対策品も充実させた。「広くアピールしていきたい」とするのが、ワークウエアの9721シリーズ。高通気ながらも、25%のストレッチ性を持った生地を採用する。さらに、吸水性と帯電防止性も兼ね備える。東レの植物由来ポリエステル繊維「エコディア」を使うなど環境にも配慮した。
アイスベストも提案する。保冷剤は安全性に優れた特殊低温保冷剤で、短時間で凍結し、保冷時間が長い。
今回、靴下製造卸の岡本(大阪市西区)との協業による靴下も打ち出した。バートルがデザイン監修し、岡本が生産と販売を担う。高耐久と高通気タイプをそろえた。大崎社長は「靴下でこれまでなかった市場を開拓し、ブランドを一般ユーザー層にも広めていく」と説明する。
これらの商品は、大阪のBPガーデンスペース南船場(大阪市中央区)で5日まで開くプレ展示会で披露した。約600社の来場を見込んでおり、韓国や台湾の販売代理店も来場を予定する。





