ごえんぼう

2025年12月05日 (金曜日)

 同じく残業していた娘とファミレスで遅めの夕食をとった。平日21時を回った住宅街の店。たまたまかもしれないが、どことなく寂しい雰囲気だった▼団体を含め客はそれなりにいたので、原因は店員の存在感の薄さだろう。「お好きな席へどうぞ」と迎えられた後は、スマートフォンから注文しロボットが運んでくる。支払いもスマホで完了。背中越しに「ありがとうございました」と張りのない声が聞こえただけだ▼だが娘は「人手不足だしそんなもんでしょ。こっちも楽だよ」と意に介さない。ロボットにサンタの帽子を被らせたクリスマスの演出や、配膳と下膳でロボット同士がかち合えば料理を運ぶ方を優先させるなど、おもてなしも感じられる。よくファミレスへ行く人はとうに気付いているだろう▼今後もロボット接客は増える見通し。当たり前になれば寂しさも消え、人間の“補助”から“代替”に格上げするだろうか。