繊維ニュース

日米で高性能炭素繊維を増強/三菱ケミカル

2025年12月17日 (水曜日)

 三菱ケミカルは、スポーツ・レジャー、航空宇宙、ハイパーカー(自動車の一種)分野などで使用される高性能炭素繊維の生産能力増強を決めた。日本と米国の2拠点で実施し、今年から2027年にかけて段階的に取り組む。生産能力は現状の約2倍に拡大する。

 日本の東海事業所・愛知地区(愛知県豊橋市)と米国のサクラメント工場(カリフォルニア州サクラメント市)の既存設備を有効活用する。同社の高性能炭素繊維は、強度と弾性率を兼ね備え、厳しい品質基準を満たすことから顧客の高い評価を得ている。

 スポーツ・レジャー、航空宇宙、ハイパーカー分野では、製品の軽量化や高性能化へのニーズを背景に、高性能炭素繊維の需要が拡大している。旺盛な需要に応えるため、生産能力の増強を決めた。