東京ソワール/新ブランドが好スタート/正統派フォーマルに支持
2025年12月18日 (木曜日)
東京ソワールが10月に投入した婦人用ブラックフォーマル「トウキョウソワール」が好調に推移している。発売2カ月間で売り上げは計画の65%増、累計販売数は355着となっている。購入者は50代以上が7割を占め、20~60代以上まで幅広い層がアンサンブルやワンピースを購入していると言う。
同社では「新型コロナウイルス禍による葬儀スタイルの簡略化を経て、アフターコロナでの意識変化がうかがえる」と分析。アフターコロナとなった昨年以降、一般葬が再び増加傾向にある。家族葬と違い、一般葬は家族以外の周囲の目を意識することになる。きちんとした装いが求められる一方、高品質で自分に似合うブラックフォーマルウエアが求められている。
今秋に投入したトウキョウソワールは、百貨店や量販店、直営店など販路横断型のブランドで、デビューはスタンダードな計3型を用意した。同社が販路横断型のブラックフォーマルを販売するのは初めてで、対象年代を設定しないノンエージのフォーマルとして提案している。
アンサンブルはカラーレス仕様で、オーセンティックなデザインが特徴。ワンピースもAラインを引く正統派のフォーマルウエアに仕上げた。素材は帝人フロンティアが開発したブラックフォーマル向けの素材「ブラックオン」を採用。光沢感や濃染性、深色性に優れた素材で、イージーケア性も備えている。
トライアル販売の好調を受け、26春夏シーズンは型数を2倍に増やす。販売拠点も約210店舗に拡大する方針。直営店の「フォルムフォルマ」や自社の電子商取引(EC)でも取り扱っており、ブランド知名度を上げる戦略も進める。





