伊藤忠商事繊維カンパニー 純利益400億円達成へ
2025年12月22日 (月曜日)
伊藤忠商事の武内秀人執行役員・繊維カンパニープレジデントは19日、東京本社(港区)で会見を開き、「2025年度上半期(4~9月)の純利益は過去最高を更新した。第4四半期(1~3月)も必要な取り組みをやり切って、通期で純利益400億円という目標を達成する」と、現状の手応えを示した。
業績好調の要因に、完全子会社化したデサントによる利益貢献を挙げる。「デサントは、今後の事業成長の鍵を握っている。直営店の拡大やシューズビジネスの強化といった成長戦略を推進していく」
米スポーツブランド「アンダーアーマー」の日本総代理店、ドームの業績改善も好材料として評価する。「徹底した低重心経営が奏功した。新たな販路の開拓も進んでいる」と期待を述べた。
スポーツ分野が業績をけん引する一方、アパレル事業会社の収益改善という課題の克服については「まだ道半ば」と語る。「大手との取り組みの強化など、さまざまな施策を打ち出している。実需期を迎えるこれからが勝負」とする。「ポール・スミス」と「バブアー」のコラボレーション商品のヒットという事例を挙げながら、「前向きにブランド価値の向上を目指していく」と話す。
26年以降に向けては、「OEM、スポーツ、海外、単体、シューズ、カジュアル、中高級品に続く八つ目のポートフォリオを模索する」と、新分野への進出の可能性を示唆した。





