ごえんぼう
2025年12月23日 (火曜日)
産業や業種を問わず、倒産・廃業の報が毎日のように届く。製造コスト高による収益圧迫、働き手・担い手不足など理由はさまざま。「まさか」と思うことも多い▼そば粉を使った焼き菓子に「そばぼうろ」がある。「八ツ橋」ほどの知名度はないかもしれないが、京都を代表する菓子の一つだ。関西では知る人も多いだろう。実家の近くに店があったため、子供の頃はよく食べていた▼『蕎麦(そば)ぼうろ』の店として京都では名が通っていた、丸太町かわみち屋が店を閉めたと聞いた。「あの店が」と少し驚いたが、後継者がいないことなどが閉店の理由と伝わる。しばらく忘れていた、そばぼうろの味を思い出した▼検索すると実家近くの店は健在で、他にもいろいろ出てくる。歴史を前面に打ち出す店もあれば、伝統を守りつつ今風の提案を行う店もある。絶対的な正解はなく、閉店も不正解とは限らない。それぞれの最適解を探せばいい。





