クラレ/高機能中間膜で成長を/マーケティング戦略推進
2025年12月23日 (火曜日)
クラレはこのほど、東京都内で経営説明会を開催し、合わせガラス用中間膜「セントリグラス」の成長機会などについて報告した。スティーヴン・コックス執行役員高機能中間膜事業部長は、積極的なマーケティング戦略を進め、「今後、10%程度の成長は可能」との認識を示した。
安全ガラスは、「ガラス―中間膜―ガラス」のサンドイッチ構造を持ち、中間膜は破損後のガラスを保持する役割を持つ。同社は、ポリビニルブチラール(PVB)フィルム「トロシフォル」と特殊アイオノマーシートのセントリグラスを展開している。
セントリグラスは、PVBの100倍の高度と5倍の引き裂き強度を持つ。そのほか、中間膜の中で最高の透明性、ガラス破損後の位置保持性、耐衝撃性、高い耐湿性などにも優れている。より薄く軽量な合わせガラスが設計でき、カーボンフットプリント削減にも貢献する。
構造加重の一部を担う構造用ガラス向けで市場が拡大すると予想している。今後は、建築基準・規格への影響力強化、建築家やエンジニアとの連携によるセントリグラス指定の推進、ラミネーターへの直接販売などによって構造用ガラス市場でシェアを高める。





