ごえんぼう

2025年12月24日 (水曜日)

 「染色加工のスペースがあと少し空いていればもっと受注できた」「縫製工場のキャパが小さすぎて、需要に応じられない」といった嘆き節が聞こえてくる▼町やショッピングセンターを歩けば、「人手不足によりしばらく休みます」といった張り紙も目にする。筆者が幼少期から通った町中華の2代目が移転した上で再オープンした新店は、開店2年が経った今も、夜に店を開けられず、朝と昼の変則営業を続けている。理由は、自分以外に調理ができる人材がいないからだ▼地方では過疎化が進み、限界集落が増加の一途。衣・食・住の全てで人手不足が深刻化している▼一方で、地方の名店を訪れる美食家の外国人観光客が増えていると言う。これを狙って都心ではなくあえて移住して地方に店を構える料理人や企業も多く、人口増加や観光収入の増加に一役買っているとのことだ。食と住の相乗。衣もなんとか絡んでいけないか。