ごえんぼう
2025年12月25日 (木曜日)
米動画配信大手ネットフリックスが11兆円で買収することで合意したワーナー・ブラザース・ディスカバリーに対し、ワーナーと同業のパラマウント・スカイダンスが16兆円で対抗買収の構えを示した▼ハリウッドの映画産業を巡り新旧盟主が火花を散らす。パラマウントは「米国の映画産業を破壊しかねない」と警戒感をあらわにした▼ワーナーの知的財産がネトフリに渡ると作品の供給が途絶え、世界の映画館ビジネスに深刻な打撃を与える可能性がある。トランプ米大統領も介入を示唆し、一度は入札を終えたが状況は混沌としている。パラマウントは資金調達ができるのか▼識者は「競争の減少は、消費者が支払うストリーミングサービスの値上げにつながる」と話す。似た状況が約20年前のファッション業界にもあった。高級品における巨大企業の寡占化で創造性や価格設定で競争が失われた。さてハリウッドはどうか。





