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カナーレジャパン グローバルニッチ目指す

2025年12月25日 (木曜日)

 7月から事業を開始したファンシーツイード製造のカナーレジャパン(愛知県一宮市)はグローバルニッチを目指す。こだわったモノ作りによるファンシーツイードを海外向けに販売する。インテリア向けなどにも提案を強化する。

 紳士服地製造卸の小塚毛織(同)とスタイレム瀧定大阪による合弁会社として設立した。シャトル織機でしか生産できない、ファンシーツイードのモノ作りの技術を継承していくことが狙い。従業員は7人で、シャトル織機は9台備える。

 ファンシーツイードで欧州のメゾンブランド向けに実績のある尾州の職人、足立聖氏(カナーレ社長)のモノ作りを生かす。足立氏は契約社員として加わっており、技術継承と共に足立氏のモノ作りをカナーレジャパンで具現化する。

 初年度となる2026年3月期の売上高は6千万円を掲げる。現状は3~4割ほどの稼働率で、見本の依頼などをこなしている。小塚康弘社長は「海外に目を向けていく。グローバルなニッチ企業を目指したい」と話した。

 ファッション向けだけでなく、インテリア向けなど異業種の開拓にも力を入れる。多彩な糸を使うファンシーツイードならではの表情感を生かすことで、椅子張りやカーテン、クッション向けなどを狙う。

 稼働率などを高めるため、来年には人員を3人増やす計画。将来的には織機の増設も検討する。

 尾州全体で減少が続くシャトル織機によるモノ作りの技術継承も進める。このほど、工場を閉鎖する織布企業の生産をカナーレジャパンの工場で請け負うことを決めた。小塚社長は「産地に仕事を残していけるように、シャトルで生産するものは引き継いでいければ」と語る。