高耐熱PLA製造技術確立
2026年01月07日 (水曜日)

化学品商社のハイケム(東京都港区)は、高耐熱ポリ乳酸(PLA)の製造基礎技術を確立した。融点は210℃以上で、通常のPLAよりも40℃以上高く、高温での加工が可能になる。今後の量産化に向けてさまざまな可能性を追求するとし、繊維をはじめとする幅広い用途での展開を想定する。
高耐熱PLAの「ステレオコンプレックスPLA」(SC―PLA)は、高純度のポリL乳酸とポリD乳酸が組み合わされた特殊な結晶構造を持つ。通常のPLAと比べて耐熱性が向上するほか、結晶構造や分子量によって加水分解性などを制御することができるため、耐久性も高められる。
植物由来のバイオプラスチックであるPLAは、一定の環境下で水と二酸化炭素に分解される生分解性を持っていることから環境汚染の低減が期待されている。ただ、耐熱性や強度が低いといった課題が残っていた。その課題の克服によって使用範囲の拡大が見込まれる。
130℃程度の高温での染色やアイロンがけが可能なSC―PLA繊維「ハイラクト」を本格展開することで、機能性を付与しながら環境負荷低減に貢献。従来のPLA繊維「ハイラクト」以上に価値を高める。フィルムやシート、自動車部品、3Dフィラメントなどにも提案する。
同社は、2022年に素材研究支所を設立し、素材分野の基礎研究に注力してきた。今回、帝人から譲受したSC―PLAの知的財産権に基づく技術の再現に成功した。社会実装に向けた取り組みを加速する。





