別冊ユニフォーム(8)/Top Interview③/市場開拓に挑む/タカヤ商事/村上被服/シンメン/中塚被服/エスケー・プロダクト
2026年01月09日 (金曜日)
〈タカヤ商事 常務ワークウェア・OEM事業部長 谷口 太志 氏/今夏にMD見直す〉
上半期(2025年3~8月)、ワークウェア事業では前年同期比2~3%の増収となった。主力ブランドの「タカヤワークウェア」(TW)、「グランシスコ」を軸にモデルチェンジ、別注案件含めて受注が堅調。ワークの基本的な部分を伸ばすことができた。電動ファン(EF)付きウエアも、当社はどんどん売るというやり方ではないが、そこそこの売り上げが取れた。
下半期に入り、9月に売り上げが前年同月に比べ4~5%増となった。ただ、寒ければもっと伸ばせただろう。
夏が長期化する中、今夏に向けてはMDを見直す。EFウエアを数マーク投入するほか、インナー類など全体的に商品の幅を広げて訴求する。
東レの植物由来エコ素材、「エコディア」採用のウエアなど、環境配慮型素材を採用したウエアの充実も図っており、企業納入向けで数字が取れている。今後はここを肉付けしていく。
〈村上被服 社長 村上 泰造 氏/ニッチを深掘り〉
昨年に決算月を2月から9月に変更した。3~9月の変則決算となった前期は微増収を確保した。長い夏に対応した暑熱対策品が貢献した。
当社は大手メーカーのようにオールマイティーには対応できない。また、機能性が高いウエアでないと顧客から受け入れられなくなってきた。今期(2026年9月期)も引き続き、ニッチな分野を深く掘っていく。その一つが難燃分野だ。
難燃・防炎加工を施した綿100%のワークウエアブランド「HONO」(ホノー)は認知度が高まってきた。軽防寒商品なども食いつきが良い。
今夏、電動ファン(EF)付きウエアで、難燃タイプの新商品を打ち出す。長袖タイプで、両脇部分にファンを配するサイドファンと、背中部分にファンがあるミドルファンをそろえる。併せて、難燃の長袖ハイネックシャツなど周辺アイテムも充実させる。溶接関係向けなどでビジネスにつなげていきたい。
〈シンメン 社長 平 康太朗 氏/らしさを見直し、そして究める〉
2025年は春夏期を中心に想定を上回る追い風の環境要因が重なり、一歩前進することができた1年になった。ただ、依然としてコストを押し上げ、収益を圧迫する複数の事象が慢性化していることもあり、全てを強気一辺倒で推し進めるのは難しい環境が続いていると考えている。
このような状況だからこそ、昔からこうだったといった従来のスタンダードにとらわれ過ぎることなく、自社のリソースを改めて見直し、さまざまな部分でスピード感をもって取捨選択していく。同時に、ならではの商品、サービスにより一層磨きをかけていくことが求められていると強く自覚している。その上で、コアとなる部分を究め、より一層取り組みを加速、深化させていく。
当たり前のことだが、全てのステークホルダーとともに成長することを念頭に、マーケットインの視点を常に持ち続けた上で、あるべき姿を描く中で大胆な変化を恐れず取り組んでいきたい。
〈中塚被服 社長 中塚 恭平 氏/顧客に寄り添う営業を〉
物件の獲得に加え、猛暑などの影響で電動ファン(EF)付きウエアの販売が伸びたことで、上半期(2025年3~8月)は増収を確保した。利益面は前年同期比横ばい。為替の影響を受けた。また、当社は国内生産比率が3割ほどを占めるため、人件費の上昇も利益率低下の要因となった。
下半期は引き続き新規物件の獲得に動いている。ネットなどが台頭する中で目指すのは“町の電気屋さん”だ。同行営業などを通じて販売代理店との協力関係を深めながら、顧客に寄り添って受注を取っていく。
リピート商売なので積み重ねが大事になってくる。
自社ブランド「ディモ」では5種の素材と5種のデザインをそろえる企業納入向けワークウエアシリーズが売れてきている。
来年は新商品の打ち出しをトーンダウンさせるが、27もしくは28年に商品の大型投入を見据える。引き続き良い素材を使ったウエアを開発していく。
〈エスケー・プロダクト 社長 池本 誠治 氏/企業納入を開拓〉
上半期(2025年4~9月)の売上高は前年同期比10%増となった。4~6月の夏物の販売が堅調だった。特に高通気素材を使ったツナギ服は、発売当初は価格的にユーザーの手が伸びにくかった商品ではあるが、ここにきて良く売れ、途中で追加もした。
下半期に入り、秋冬物では、腰周りのファスナーで簡単に開閉ができ、トイレ時の煩わしさを解消する「グレースバック」機能を持つツナギ服のエントリーモデルが初投入ながらも想定を上回る売れ行きだ。
今後は企業納入向けの開拓に力を入れる。営業担当者を採用し、都市圏を中心に営業を強化してきたことで、小規模ながらも納入案件が毎月増えている。
当社にはグレースバックという武器がある。この機能をどれだけ浸透させられるかが勝負だ。春夏に向け、エントリーモデルの夏バージョンをリリースする。この商品も納入向けにプッシュしていく。





