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バーマグ/新型仮撚機が販売好調/ITMA後に84台受注

2026年01月13日 (火曜日)

 スイスの表面処理・材料技術大手エリコンの合繊機械事業を担うバーマグは8日、新型仮撚加工機「eFKEvoスマート」が市場で高い評価を得ていると発表した。2025年に開催された「ITMAアジア+CITME シンガポール2025」での初披露後、中国やトルコ、インドネシアなどを中心に84台を受注した。省エネルギーと保全性を両立した点が糸メーカーの支持を集めている。

 eFK Evoスマートは、特許取得済みの新加熱技術「Evoヒーター」を搭載。従来機比で最大45%の省エネルギーを実現し、運転コストの低減につなげる。糸1キロ当たりのエネルギー消費では最大25%削減できるという。

 加えて、単一インバーターで制御する「スマート・ゴデット」を採用。各ゴデット(回転ローラー)の最適運転点を自動で制御し、エネルギー効率を高める。品質面でも安定した糸加工を可能にし、後工程での織布や編み立て、仕上げ工程の歩留まり改善に寄与する。

 保全性の向上も特徴だ。Evoヒーターは密閉構造ながら清掃作業を簡素化し、メンテナンス間隔を従来の2倍に延長した。これにより、保全作業は最大50%削減でき、設備稼働率と生産性の向上につながる。

 バーマグ営業責任者のヴォルフガング・エルンスト氏は「エネルギー効率と高品質は糸生産の成否を左右する要素だ。eFK Evoスマートは省エネと保全負荷低減を両立し、将来を見据えた生産体制の構築を可能にする」と話す。

 エネルギーコストの上昇や環境対応が課題となる中、繊維機械分野でも省エネ性能と運転効率を前面に打ち出した製品開発が競争力の鍵となっている。バーマグは同機を通じ、アジアを中心とした市場開拓を一段と強化する考えだ。