ごえんぼう

2026年01月14日 (水曜日)

 暴君と聞いて、誰をイメージするだろうか。世界の大国のリーダーを思い浮かべる人も少なくないかもしれない▼米国のトランプ政権が、南米ベネズエラの首都カラカスを地上攻撃し、マドゥロ大統領夫妻を拘束。ベネズエラ産の原油販売を米国が管理し、販売収入を米政府の管理口座に入金後、米国の裁量でベネズエラにも配分する方針を示す▼国家元首を誘拐し、その国の富を奪う。国際法違反が強く指摘されている。「暴君は、法に無関心なだけでなく、法を憎んでおり、法を破ることに喜びを感じる。(中略)法があるのは皆のためだが、皆のためなど糞くらえなのだ」(スティーブン・グリーンプラット著『暴君 シェイクスピアの政治学』)▼「面倒を避けたいがために、いやいやながらもリチャード(暴君)の命令に従う雑多な群衆」も暴君の横暴を助長している面がある。暴政による影響も含めて傍観者ではいられないだろう。