ごえんぼう
2026年01月16日 (金曜日)
ミステリーやサスペンスの妙味は、謎解きや伏線への気付きだろう。当たればスカッとする。一種の達成感か▼こうした見方は今やミステリー、サスペンスにとどまらない。それが考察動画・記事の隆盛だ。漫画やアニメを含む多様なジャンルの物語はもちろん、ゲーム実況、推し文化、都市伝説など、「考察」のフィールドは広く、よく見られている▼文芸評論家の三宅香帆氏は『考察する若者たち』で、令和の若者を読み解くキーワードに考察を挙げ、「作者が用意した正解を当てる行為」と定義した。受け手が自由に解釈する「批評」と違い、考察には正解がある。だから読む・見る・推すといった消費行動が報われるとし、「報われ消費」と呼ぶ▼報われたい感覚は若者だけではない。店や映画、服選びのレビュー確認も同様だろう。正解を選ばされている。一つの正解に終始せず、自分なりの解釈、多様な解釈を楽しむ余裕を持ちたい。





