サンウェル/26秋冬は上質感で勝負/国内外でモノ作り

2026年01月19日 (月曜日)

 生地商社のサンウェル(大阪市中央区)は、上質感のある生地の提案を強化する。国内衣料品市場は大幅な数量増が難しい状況が続いており、価値で売り上げを取りにいく。国内でのモノ作りに加えて、海外での一貫生産も進めることで、価格対応を含めた、顧客の幅広い要望に応える。

 同社はこのほど東京都内で26秋冬シーズン向けの商談会を開催した。婦人と紳士ファッションの生地を打ち出したが、上質感をキーワードの一つとし、ポリエステル・ウール複合生地、ポリエステル・レーヨン複合生地、ウールライクなポリエステル100%生地、キュプラ繊維などをそろえた。

 モノ作りは国内外で行う。ポリエステル・ウール複合生地はインドで生産するが、従来は糸・生機までで、今回初めて染め上げまで一貫生産した。技術力の高い工場と連携しているため品質面に問題はない。通常なら120日程度のリードタイムがかかるが、生地備蓄で即出荷対応が可能だ。

 これまでは中国で生産していたが、価格が上昇基調にあることなどからインドに移した。同国ではモノ作りだけでなく、生地販売にも少しずつ取り組んでいる。スポーツ用途向けのポリエステル機能素材を展開しており、今後の拡大に期待をかける。

 中国で生産したポリエステル・レーヨン複合生地は、現地で生産したレーヨンサイロコンパクト糸を使用することで奇麗な表面感を付与した。キュプラ繊維を使った生地は、新たに尾州産地の染工場と連携してモノ作りを行い、独特の柔らかな風合いを付与した。

 タイでは、天然繊維のような外観を持つストレッチ糸・生地「トリクシオン」(帝人フロンティア)を活用。撚糸と製織、染色を一貫で行い、顧客の要望があれば、ミャンマーやカンボジア、ベトナムに生地を送るなど、ASEAN地域での縫製にも対応する。