伊藤忠商事 岡藤会長CEO/小さな成功事例積み重ねる/大企業の成功パターン追わない
2026年01月26日 (月曜日)
伊藤忠商事の岡藤正広会長CEOは23日、大阪市内で記者団と懇談し、繊維カンパニーの純利益目標について「400億円で満足せず、500億円を目指す。発想を変えれば決して高い数字ではない」と述べた。その上で、現場レベルでの「小さな成功事例」を積み重ねることの重要性を強調した。
ブランド戦略については、連結子会社化したデサントの業績が好調であることに触れ、「自らリスクを取る直営比率の拡大」を掲げた。「ハイリスク・ハイリターンではあるが、消費者の反応をいち早く商品開発や在庫調整に反映させるのが商売の本来の姿だ」と指摘。消費者との接点を自社でコントロールするDtoC(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)への転換を加速させる考えを示した。
国内の繊維業界の厳しさにも言及しつつ、縫製品OEM/ODMを手掛けるロイネ(東京都品川区)やモードパル(同中央区)を例に挙げ、「当社はその領域でしっかりビジネスを伸ばしている」と強調。価格競争に陥りやすいコモディティー分野を避け、人間の感性やトレンドを反映した「値打ちのあるものに特化してきた」と説明した。
各事業会社の「社長自らがドアノック営業を行い、商売を作り上げている」こともビジネス拡大の要因。「ちょっとした知恵を絞り、何百、何千という細かな商売を積み上げることが、1千億円単位の大きな数字につながる。大企業の成功パターンではなく、小さな会社の成功事例をいかに作るかだ」と語り、現場の企画力と営業力の重要性を改めて強調した。





