繊維ニュース

東レ サービス分野も暑さ意識

2026年01月27日 (火曜日)

 東レの機能製品事業部は、軽さや清涼感のある生地をサービスユニフォーム分野に提案する。夏季の長期化や猛暑化を意識した展開を図ることで需要の掘り起こしを狙うとし、27春夏は麻調織・編み物「シャミラン」などを訴求する。製品納入や新規用途開拓にも力を入れ、多様な角度から成長への施策を打つ。

 同事業部のサービスユニフォーム分野向け生地は、接客と飲食の大きく2用途で展開している。両用途ともにインバウンド需要で2024年度(25年3月期)は順調だったが、25年は調整局面に入った。人件費上昇や店舗数の減少などが影響したとみられ、26年度も一服感が続く見通しだ。

 市況は以前と比べると勢いを欠き、先行きにも不透明感が強い。そうした状況下、さまざまな観点で施策を進める方針で、その一つが長く暑い夏を意識した生地作りになる。同事業部は「飲食と接客の両用途の共通テーマ」であるとし、27春夏向けではシャミランを積極的に訴求する。

 シャミランは、強撚のポリエステルを使用し、通気性を付与した織・編み物で、吸水速乾性と麻のようなシャリ感も併せ持っている。ユニフォーム分野で長年採用されてきた実績があるが、リブランディングを実施して改めて提案を強化する。展示会などでの顧客の評価は高く、拡販に期待をかける。

 ワークウエアを含めた幅広い用途で堅調な動きを示すのが、「ライトフィックス」だ。高捲縮(けんしゅく)の糸を使ってストレッチ性を付与しているほか、軽量などの特徴を持つ。白化しにくいポリブチレンテレフタレート(PBT)繊維の開発、C6撥水(はっすい)素材のC0化なども進めている。

 飲食用途では、丸編みを中心に製品納入も増やしていく。他の用途では既に実績があるとし、グループ会社との連携を深めて拡大を図る。東南アジアでの生地から一貫した生産がメインになる。新規用途・アイテムの開拓にも目を向け、エンドユーザーに近い所の情報を取りにいく。