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明石スクールユニフォームカンパニー セル生産で対応力向上

2026年01月29日 (木曜日)

 明石スクールユニフォームカンパニーは今春の入学商戦に向け、小ロット多品種生産に適したセル生産ラインへの移行といった納期対策が奏功し、制服の生産が順調に推移している。一方で、体操着は、生地の染色がボトルネックとなり懸念が生じている。

 学校制服は少子化に加え、性的少数者(LGBTQ)への配慮で制服が詰め襟からブレザーへの移行が進んだことで、小ロット多品種化の傾向にある。これを受けて宇部工場(山口県宇部市)では2024年、ハンガーシステムを撤去し、少人数が製品の組み立てから完成までを担うセル生産方式によるラインを2班設けた。一人当たりの生産数量は向上し、「特に小ロットの追加受注が入る3月に効果を発揮する」(中塚裕之取締役)。

 追加生産が多くなる3月3週目以降の生産計画の精度を高め、年間を通じて偏りのないモノ作りを全社的に共有できたことも順調な生産に寄与した。ワッペンなどの2次加工も事前に施して、「そのまま納品できる状態」で備蓄する。

 高校授業料の無償化や通信制学校が存在感を増す中で、最終の必要数が読みにくい状況にあるが、学校ごとに入学者数などの分析の精度を高めて備蓄する。

 一方で、体操着は、生地の染色がボトルネックになっている。染色のキャパシティーが減少したことが要因の一つと考えられる。

 中塚取締役は、「来年以降は、海外生産も活用しながら3月への偏りを是正する」と話した。