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東レ/CFRP接合で新技術/接合時間3分の1以下に

2026年01月29日 (木曜日)

 東レは、熱硬化と熱可塑の二つの炭素繊維複合材料(CFRP)を接合する新たな技術を開発した。従来の方法を上回る接合強度を実現したほか、航空機模擬構造体の接合時間を3分の1以下に短縮した。機体の軽量化などに寄与でき、今後の社会実装に向けて航空機メーカーとの取り組みを加速する。

 航空機などの構造部材には、熱硬化性CFRPが広く適用されているが、高レート生産に好適かつ形状自由度の高い熱可塑性CFRPの適用も増えている。二つのCFRPを組み合わせることで性能と生産性を両立した機体の開発が可能になるが、従来の接着剤やボルトファスナーによる接合には課題があった。

 同社は、CFRPの中間基材(プリプレグ)製造と成形加工の知見を生かし、新規熱溶着接合技術を開発した。従来の接着剤接合を上回る接合強度を誇り、接合時間も接着剤結合とボルトファスナー結合と比べて大幅に短くなった。

 技術の適用によってボルトファスナーの削減に伴う重量低減が可能になる。

 今回の技術は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成による「次世代複合材創製・成形技術開発プロジェクト」事業の成果。30日まで東京ビッグサイトで開催中の「第25回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議(nano tech2026)」で展示している。