帝人フロンティア・産業資材部門 基盤拡大の成果出す
2026年02月02日 (月曜日)
帝人フロンティアの産業資材部門は、2026年度の重点方針の一つとして、M&A(企業の合併・買収)などによって事業基盤を拡充してきた成果の創出を挙げる。また、工繊・車両資材事業へのテコ入れや短繊維事業でのポリエステルショートカットファイバー(短カットわた)の拡大にも取り組む。
鎌田進取締役兼常務執行役員産業資材部門長は25年度に関して「ここまで自動車関連商材の販売が少し踊り場となっており、インフラ関連も発注者の予算執行遅れの影響が出ており、やや計画を下回っている」と話す。
工繊・車両資材事業は、タイヤコードが安価な中国品との競争激化で伸び悩んだ。一方、カーシートは通常のシート地に加えて、合成皮革シート地の基布などにも力を入れた成果が出ており安定している。シングルエンドコードなどゴム資材用途も堅調だか、「次の成長に向けた案件が不足している」ことが課題だ。
インフラ・環境素材事業は重布などが堅調だが、土木・建築分野では人手不足による工期遅れなどから需要家の予算執行にも遅れが生じており、資材販売の期ズレにつながっているようだ。不織布や人工皮革を扱う機能資材事業は底堅く推移する。
短繊維事業は、ポリエステルショートカットファイバーが好調。生産を担うタイ子会社のテイジン・ポリエステル〈タイランド〉(TPL)で25年に増設したラインも順調に立ち上がった。
26年度は、25年度に伸び悩んだタイヤコードなど自動車関連用途のテコ入れに取り組む。「アラミド繊維使いなど自社の強みのある商材を重点的に伸ばす」考えだ。
また、東洋紡から中国のエアバッグ基布製造販売会社である東洋紡汽車飾件〈常熟〉の買収を決め、ユニチカからはタイのポリステルスパンボンド製造販売会社であるタスコを譲り受けるなど、M&Aによる事業基盤の拡充を進めた。26年度は、こうした基盤拡充の成果を出すことを目指す。
エアバッグ基布は日系だけでなく現地メーカーへの販売拡大を目指す。タスコは短繊維事業と連携することで不織布分野での新規商品開発や販売拡大に取り組む。
また、好調が続く短繊維事業のポリエステルショートカットファイバーは、TPLに加えて同じくタイ子会社のテイジン〈タイランド〉(TJT)でも生産することを決めた。27年度末までに製造ラインの稼働を計画しており、26年度はそのための準備を進め、さらなる需要の掘り起こしを進める。





