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ナイスコーポレーション 幼稚園改装し新本社に

2026年02月02日 (月曜日)

 縫製のナイスコーポレーション(岡山県倉敷市)は1月28日、同市の琴浦西幼稚園跡地の建屋を改装して移転した新しい本社兼工場を公開した。2日には併設する自社ブランド「NCプロダクツ」の店舗を開業する。

 新しい本社兼工場は、築43年経つ幼稚園の棚や床、壁面の飾りなどを再利用しながら改装した。木材を多用した幼稚園の内装を生かしつつ、天井を取り払い露出したコンクリートと調和するデザインに設計した。

 今後は近隣の工場と連携して見学ツアーの開催も計画する。井筒伊久磨社長は、「さまざまな人の思い出が詰まった幼稚園に再び息を吹き込み、児島の産業の一つであるジーンズを次世代につなぐ場としたい」と展望を語る。

 同社は2023年、公益性の高い事業を展開する企業に対する国際認証の「Bコープ」(Bコーポレーション)を国内縫製工場として初めて取得した。閉園した幼稚園を再利用することは、Bコープが掲げる社会的責任のある経営を果たす狙いもある。

 併設する店舗「ナイスコーポレーションコジマショップ」は、同社の“名刺”代わりとなる製品を販売する。クラボウの裁断片などを開絨、反毛技術で再資源化する「ループラス」で再生した糸を上限に近い17%含むデニムを使ったジーンズや、裁断時の端材を使ったクッション、ラグを展開するほか、今後は新たな商品の発売も計画している。