IFJ/スポーツの「フィラ」再構築/26春夏から本格展開
2026年02月02日 (月曜日)
伊藤忠商事が100%出資するIFJは、スポーツブランド「フィラ」を再構築し、26春夏から本格展開する。これまでシューズとアパレルは別々のライセンシーだったが、企画・生産体制を完全に内製化し、トータルブランドとしての統合を果たした。
2024年末までは、複数社にまたがる形でシューズ、アパレルといったコアカテゴリーを展開していたが、同ブランドの統一感を強化するため、マスターライセンスを所有する伊藤忠商事が24年に設立したIFJにアイテムを集約。コアカテゴリーのカプセルコレクションや同時期の市場投入を図る取り組みを25春夏から一部で進めてきており、このほど26春夏からの本格展開にこぎ着けた。
商品構成においては、日本独自企画とグローバルソーシングを組み合わせたハイブリッド戦略を採用。特にシューズに関しては日本企画の比重が高く、現状の売り上げ構成比においても過半を占める主力カテゴリーとしてけん引している。
アパレルについても、グローバルのデザインソースを活用しつつ、国内市場に合わせたカラーや素材の別注を行うことで、コスト競争力と市場適合性の両立を図る。
販路戦略では、シューズ小売り大手との取り組みが堅調に推移。10代後半から20代の若年層を主なターゲットとしつつ、幅広い年齢層に対応した実用性の高いモデルを展開している。今後は公式電子商取引(EC)を中心としたD2Cの伸長と新規取引先の開拓が課題となる。
27年3月期に向けて、同社はスポーツの機能性とファッションの美しさを融合させ、単なる競技用ブランドとは一線を画した、カルチャーやスタイルを発信するブランドとしての地位確立を目指す。シューズとアパレルのシナジーを最大化し、競合ひしめくスポーツライフスタイル市場での差別化を加速させる構えだ。
〈26春夏へ「グリオ」投入〉
26春夏はスタンダード品のほか、ロープロファイル(薄底)なシルエットと、はかなげでロマンティックなバレエコアのムードを併せ持つ新作シューズ「フィラ グリオ」を打ち出す。また、1990年代のカルチャーアイコンとしてバスケットボールとストリートの垣根を越えて支持された「グラントヒル2」の30周年の節目に合わせ、同ブランドを愛用したラッパーとの「2Pacコレクション」を投入。さらに「セガ」コレクションはナイロン、トリコットジャージーなどの素材使いと、スポーツとファッションの垣根を越えるスタイリングが特徴のアイテムをそろえる。





