菅公学生服 入学商戦向け生産順調
2026年02月03日 (火曜日)
菅公学生服は今春の入学商戦に向け、早期対応に加え、強みとする縫製における品種転換などが奏功し、順調な生産を維持している。生産ライン振り分けにデジタル技術で企業を変革するDXを導入するほか、物流の効率化などを進めてきたことが供給体制の強化につながりつつある。
海老敏彦常務生産本部担当兼PCL本部長兼構造改革推進室担当によると、「染色加工の生産キャパシティー縮小で生地納期の一部遅延はあったが、今は計画通りに進んでおり、春に向けて大きな影響はない」とする。
同社は、四つの基幹工場と衛星工場を含めた19の生産工場を国内に持つ。縫製工場は製品に適した設備や機械設定が必要なことから、縫う製品の種類を絞る専業化で生産性を高めることが一般的。ただ、同社ではセーラー服を縫っていた倉敷工場(岡山県倉敷市)でブレザーを縫えるようにするなど、柔軟に品種転換できる生産の仕組みを磨いてきた。「自社工場だからできる強み」(海老常務)となっている。
これまで人の勘に頼る部分が大きかった生産ラインの振り分けにはDXを活用する。材料の入荷や製造の難易度といった納期に影響する条件を自動で分析して最適なラインに流す。今後もDX化を推進する。海老常務は「1枚の総加工時間をしっかり出しながら、納期管理の精度を高める」と話す。
昨年、倉敷工場の敷地内に新生産本部棟の「シラウメベース」が竣工(しゅんこう)した。品質基準の平準化に加え、縫製難易度の高い素材や型紙などの分析にも取り組む。
シャツ生産が主力の米子工場(鳥取県米子市)の隣接地に増設する工場は、設計の見直しや建築許可などの問題で当初計画より完成が遅れるものの、7月には完成を予定。ブレザーやスカートなどを縫製する。海老常務は「重衣料をどこまで増やすかということはあるが、他工場のリスク管理も含め、ボリュームを持たせたい」と説明する。
物流面では、働き方改革による物流の2024年問題に対応するため、製品を各地域の倉庫へ集約する戦略を進めた。本社倉庫から事前に製品を地域の倉庫へ送ることで時間の浪費を防ぐほか、販売会社の在庫を地域の倉庫に集約してエリアで一括管理することで、配送の効率化も図った。併せて、今後BtoCの配送が増えることも想定し、物流改革にも力を入れる。





