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帝人フロンティア/不織布で新ソリューション/EFウエアにも目線

2026年02月04日 (水曜日)

 帝人フロンティアは、不織布製品で新たなソリューションを提案する。高吸水・高吸湿繊維と抗カビ性を組み合わせた不織布がその一つで、電動ファン(EF)付きウエアのクーリング機能向上につながる製品として打ち出す。空調分野に向けた不織布も開発し、早い段階での本格展開の開始を目指す。

 新抗カビ不織布は、高吸水・高吸湿繊維「ベルオアシス」を応用した。ベルオアシスは、自重の約80倍の水(純水)を吸収し、最大で自重の約150%(20℃・95%RH以下)の大気中の水分を吸湿するなど、高い機能を誇り、除湿剤などで販売が拡大している。

 ベルオアシス不織布に抗菌剤をドットプリントした。特に狙いたい用途がEFウエアだ。多くの水分を吸水する同不織布は乾くのに時間がかかり、EFウエアと組み合わせることで長時間の気化熱冷却が期待できるとする。ネッククーラーや帽子、床下除湿シートなどの用途を想定する。

 導電性ポリマーを充填(じゅうてん)した不織布も開発し、デシカント空調(冷却に頼らず除湿できる空調方式)に向けて提案する。同不織布を用いたユニットは、導電性ポリマーの吸湿性で空気中の水分を吸着するほか、導電性を生かして通電し、ジュール熱で放湿する。デシカント空調システムは除湿ロータを用いるが、除湿ユニット以外は不要になる。