ごえんぼう

2026年02月05日 (木曜日)

 著名デザイナーのヴァレンティノ・ガラヴァーニ氏が鬼籍に入った。93歳だった。日本でも「ヴァレンティノ」のライセンス商品を見た人も多いはずだ▼イタリアのメローニ首相はSNSで同氏を「イタリアン・オートクチュールの永遠の象徴」と呼び、その貢献に感謝の意を表した。ヴァレンティノ氏は、パリのアトリエで技術を習得した後、1959年にローマでブランドを設立。若くしてエレガンスの旗手として頭角を現す▼服飾雑貨など数々のライセンス商品を打ち出したが、一時は模倣品に悩まされた。その後、メゾンは欧州や中東企業のマネーゲームに巻き込まれる。紆余曲折の末、2023年にフランスの企業グループ、ケリングが株式の3割を取得した▼古き良きクチュールメゾンの終焉(しゅうえん)を意味するのだろうか。昨年はジョルジオ・アルマーニ氏の訃報もあった。優雅な服を得意とする彼らがいなくなり、喪失感は計り知れない。