東洋紡せんい・スポーツ事業 今期黒字浮上へ
2026年02月05日 (木曜日)
東洋紡せんいのスポーツ向け生地・製品販売事業の業績が回復傾向にある。採算が低迷していた縫製品OEM事業が改善したほか、海外への生地販売も拡大した。これまで営業赤字が続いていたが、今期(2026年3月期)は黒字浮上を見込む。
林英昌取締役営業本部長兼スポーツ事業部長によると、縫製品OEM事業は縫製子会社の国内工場再編や不採算品からの撤収を進めたことで採算が改善した。有力アパレルからの新規案件を獲得したことも寄与した。
「海外への生地販売も拡大している」という。ピン仮撚りポリエステル糸「バウンザ」使いの丸編み地や天然繊維と合繊による長短複合紡績糸「マナード」使いの生地など、独自性の強い高付加価値品を中心に販売を伸ばす。中国市場などで日系スポーツブランドの拡販が続いており、そこへの生地供給で成果が上がる。
同社のスポーツ事業はこれまで縫製品OEMの採算悪化などから営業赤字が続いていたが、構造改革を進めたことや生地販売に重点をシフトする戦略で成果が出たことにより、25年度は黒字浮上する見通しだ。
26年度に関しても「生地販売は国内、海外ともに伸ばしていく」ことが基本戦略となる。バウンザやマナードのほか、欧米のラグジュアリー市場などで高い評価を得ているナイロン高密織物「シルファイン」の原糸を丸編み地に応用した「シルファイン―Nニット」などを重点的に提案し、高付加価値品ゾーンでの採用拡大を目指す。
縫製品OEMは、サプライチェーンの一段の効率化を進めることで収益性を高める考えだ。そのためにスポーツ・アウトドア衣料だけでなく、ユニフォームなどを含めた同社の縫製品事業全体で、最適な生産・販売体制の構築を検討する。





