どうなる?早春の産地(6)/郡内
2026年02月09日 (月曜日)
金襴地の生産が拡大
山梨県の富士吉田市や西桂町を中心とする郡内産地は、全体として厳しさが続く。ビジネススタイルの変化の影響で主力製品である裏地やネクタイ地の回復が遅れている。ただ、インテリア関連には底打ち感があるとされ、金襴(きんらん)地も順調に推移するなど、少しずつ明るさが出てきた。
郡内産地は、キュプラ繊維の先染め糸を使った裏地(袖裏地)、ネクタイ地、インテリア関連、傘地、服地、夜具地など、多種多様な織物が生産されている。一部の織物を除くと復調に至っておらず、全体としては勢いを欠いた状況にある。
難しい局面に立っているのがネクタイ地と裏地だ。ネクタイ地は、クールビズに加え、働き方やビジネス服の変化よるネクタイ市場の縮小が産地の生産を直撃する。裏地も同様で、これまで中心だった紳士服郊外店向けだけでなく、百貨店アパレルなどの仕事を取りにいく動きもあるようだ。
厳しさの中で、金襴地が気を吐いている。新型コロナウイルス感染症が落ち着いた頃から勢いが増し、「(金襴地を)60年間生産してきたが、これまで経験したことがないぐらい好調」との声が聞こえる。「明確な理由は分からない」ようだが、訪日外国人(インバウンド)の増加で、お守りなどの用途が増えているとみられる。
産地では、海外市場の開拓を進める動きを継続している。韓国最大級のインテリア・デザイン展示会「ソウルリビングデザインフェア」への出展が予定されている。また、台湾で個展を開催する織物会社も出てきた。





