ごえんぼう
2026年02月10日 (火曜日)
日本最古の随筆として現代に伝わる『枕草子』。その中に〈あすはひの木〉という言葉が出てくる。日本固有の常緑針葉樹であるアスナロの語源とされている▼ヒノキに似ているが材質が劣るため、「明日はヒノキになろう」という意味からアスナロになった。成長や挑戦などを想起させ、好意的に受け止められることが多い。ただ、「明日なろう」は俗説ともいわれ、語源には他の説もある▼少なくとも材質が劣るわけではないようだ。変種であるヒノキアスナロ(ヒバ)は寺社仏閣などの建築材料として重宝されてきた。世界遺産に登録されている、岩手県平泉町の中尊寺金色堂に使われていることでも知られる▼仮に「明日なろう」が正しい語源だとしたら、アスナロは自分を過小評価しすぎなのではないか。いや、飽くことのない向上心と捉える。アスナロとは違って、明日は無理かもしれないが、「いつかは」を目指して頑張りたい。





