帝人フロンティア 新規開拓で成果出す
2026年02月10日 (火曜日)
帝人フロンティアのスポーツ分野向けテキスタイル販売の好調が続いている。特に海外販売を担う衣料素材本部テキスタイル第一部は、2025年度(26年3月期)も増収増益基調で推移しており、独自性の強い高付加価値素材が販売拡大をけん引している。26年度も海外市場での拡販を継続し、新規開拓で成果を上げることにも力を入れる。
テキスタイル第一部の河田泰明部長によると、25年度は主力の北米市場向けが好調に推移した。「取り組み先である有力アパレルの販売が好調なため、計画を上回る数字で推移している」という。ただ、欧州市場は市況の回復が遅れている。中国市場は子会社の南通帝人との連携で採用が決まる案件が増えてきた。
好調な販売を支えるのが独自性の強い高付加価値テキスタイルだ。ロングセラーとなっている高バランスポリエステル長繊維編み地「デルタ」のほか、ここにきて8フィン断面ポリエステル長繊維「オクタ」を使った中わた一体型トリコット生地「オクタCPCP」や、非起毛立毛構造ニット生地「サーモフライ」が秋冬向けで伸長。また、春夏素材はコットン調ポリエステル生地「アスティ」や新質感ポリエステル生地「ポリリズム」などの採用が拡大した。
26年度に関しても「引き続き積極的な販売に取り組み、今期を上回る数字を目指す」との考えだ。特に欧米のメガブランドだけでなく新興ブランドへの提案にも力を入れており、25年度も成果が出てきた。「こうした種まきの成果を刈り取ることが重要になる」として、引き続き海外の合同展示会などにも積極的に出展し、新規開拓を進める。
また、国内で生産するテキスタイルの納期の長期化が課題となっていることに関しては、引き続き国内産地を生産・開発の中心と位置付ける。一方で南通帝人やタイ織布染色加工子会社のタイナムシリインターテックス、ASEAN地域の委託生産先企業を活用することで納期対応力の強化に取り組む。





