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ワークマン “マス化”で次なる成長へ

2026年02月10日 (火曜日)

 ワークマンは9日、都内で開催した26春夏新製品発表会において、新たな成長戦略を示した。特定の機能商材を大量生産し、圧倒的な価格競争力をもって販売する“マス化(大衆化)”を主題に据える。今回対象とした暑熱対策品やリカバリーウエアなどの5製品だけで、2028年3月期総売り上げの5割に迫る構成比を目指す。

 土屋哲雄専務は「マス化は、総売り上げの1割に当たる約200億円を稼ぐ見込みのある主力製品が対象となる。国内と海外の2段階で備蓄在庫を持ち、欠品による機会損失を徹底的に防ぐことで次の成長につなげる」とのビジョンを明らかにした。

 今回は5製品を対象とした。既に同条件を達成している電動ファン(EF)またはペルチェ素子による冷却ウエアをはじめ、来期中に条件達成見込みの〝着る断熱材〟「Xシェルター」シリーズ、年内に大幅達成見通しの一般医療機器リカバリーウエア「メディヒール」。さらに、再来期以降の達成を目指す冷感・高通気性インナー、UVカットウエア。

 今春夏の販売計画は、EFウエアが100万点、ペルチェウエア15万点で、いずれもプロ向けだけでなく一般向けの訴求も強化し、裾野の拡大を狙う。ペルチェデバイスは冷却効果を高めるためデバイス数を5または7カ所配置した新作を投入予定。

 暑熱を軽減するXシェルターの春夏物は前年比8倍となる278万点(63億円相当)を計画している。今季は東レと技術連携した生地「暑熱オメガ」を新たに投入する。東レの独自原糸と特許技術をベースに高遮熱・高通気素材を組み合わせたもので主にワークウエアで展開。外気温45℃の過酷な環境下でも衣服内を30~33℃に保つことを目指した。同シリーズで他素材の一般向けベーシッックウエアも拡充する。

 リカバリーウエアのメディヒールは25秋冬の販売実績319万点(55億円相当)を背景に、26年は約7倍となる2100万点(350億円相当)を計画し、販売点数、金額共に業界トップを狙う。強みは他社と同等の機能を持ちながら価格は10分の1程度という圧倒的な低価格設定にある。若年層や女性層を取り込むため、ルームウエアやインナー、寝具も含め36アイテムをラインアップ。26秋冬には、リカバリー機能を持たせたワークウエアやビジネススーツへの展開も視野に入れる。