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東レ合繊クラスター 犬用安全ジャケット開発加速

2026年02月10日 (火曜日)

 東レ合繊クラスターのエンドプロダクツ分科会は、小型犬用安全ジャケットの商品化を急ぐ。高視認や浮力補助などの機能を付与しており、災害から犬を守る。普段の散歩にも使用できる。

 協力先との連携も視野に入れながら改善やテストを進め、今後3年以内に「商品が広く認知されるようになれば」とした。

 チワワやポメラニアンなどのSサイズ小型犬に対応するタイプ―1、ミニチュアダックスフンドなどのMサイズ小型犬向けのタイプ―2を作った。視認性の高い蛍光カラーを採用しているほか、再帰反射テープを部分使いする。高視認素材を使用したペット用安心・安全ウエアは珍しい。

 高視認以外にもさまざまな工夫を施した。衝撃に強いポリウレタン材を用い、浮力補助機能も持たせた。軽量感や撥水(はっすい)加工も付与している。名前や連絡先を記したメモが収納できるポケットも付けた。普段の散歩でも使用できるなど、フェーズフリーも大きな特徴となっている。

 エンドプロダクツ分科会が横浜市のパシフィコ横浜で開催された「第30回震災対策技術展」で紹介した。同展には小型犬用安全ジャケットを継続的に展示しているが、注目度が高い。来場者からさまざまな助言が得られ、商品の改善につなげていく。

 フィールドテストはまだ実施できていないが、ボランティア団体から協力の申し出が寄せられた。また、同展示会に出展する他業界の企業から「共同開発を含めて、商品を取り扱いたい」との声が上がったほか、興味を示す地方自治体も見られた。

 同分科会が開発した製品では、高視認のポケッタブル・ベストや高視認性サイクルベストなどで販売実績がある。小型犬用安全ジャケットは早い段階での販売開始を目指す。犬用のライフジャケットは販売されているが、糸から生地、縫製まで一貫生産できるという強みなどを生かして差別化を図る。