東レ/新柔軟PPS樹脂開発/難燃・高耐熱を並立
2026年02月10日 (火曜日)
東レは、従来の柔軟ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂に、難燃性と高耐熱性を付与した高機能グレードを開発した。三つの特性を同時に備えるPPS樹脂は世界初。PFAS(有機フッ素化合物)フリーやフッ素樹脂と比べて低コストといった特徴も持つ。
独自の革新的微細構造制御技術「ナノアロイ」を活用し、エラストマーに代わる新規柔軟成分をPPSポリマーに微分散化した。これにより、従来の柔軟PPS樹脂では到達できなかった難燃性、耐熱性、軽量性を高いレベルで保持することに成功した。
高温環境下で使用される冷却配管や電装部材などでの採用を見込む。既に2026年1月から有償サンプルの提供を開始しており、26年度中の量産体制構築を目指す。18~20日に名古屋市港区のポートメッセなごやで開催される「高機能素材Week名古屋」で展示する。
データセンターなどの急速な普及から冷却系部材や電装部材には性能の高度化や多様化が求められている。フッ素系樹脂が用いられてきたが、PFAS規制強化もあって素材代替の要望が高まっている。同社の柔軟樹脂が候補の一つだが、フッ素系樹脂に相当する水準での柔軟性、難燃性、耐熱性の並立ができていなかった。





