特集 第23回ジャパン・ヤーン・フェア(1)/こだわりの“糸”が一堂に/差別化戦略・独自技術を訴求
2026年02月10日 (火曜日)
全国規模となる糸の展示商談会「第23回ジャパン・ヤーン・フェア(糸及び染色整理加工繊維関連機器展示会、以下JY)」&「THE BISHU~糸と尾州の総合展~」が19、20日、愛知県のいちい信金アリーナ(一宮市総合体育館)で開かれる。商社、紡績、合繊、意匠糸、撚糸企業に加え、染色整理加工や関連機器を扱う企業が出展する。独自の製造技術を駆使し、意匠性や機能を付与した多種多様な“糸”が一堂に集う。主催は公益財団法人尾州ファッションデザインセンター(以下FDC)。
JYは23回目の開催を迎える。国内企業43社・2団体(前回は40社・3団体・大学1校)が出展を予定する。
内訳は紡績メーカー・商社など糸の取扱企業35社(前回33社)、染色整理加工・繊維関係企業3社・2団体(同3社・3団体・大学1校)、繊維関連機器の取扱企業5社(同4社)となる。開催地の愛知県の企業が最多の出展数で、大阪府、岐阜県と続く。
前回は2日間合計で3388人の来場者数だった。今回展も天然繊維製の糸はもちろん、合繊糸や複合糸まで幅広くそろう。意匠糸、機能性付与糸なども披露する。原料や生産工程で環境に配慮した糸や、独自の技術を駆使して作り上げた糸も展示される。各社の差別化提案も進み、来場客がワンストップで比較・検討しやすい展示会となる。
糸や生地の生産工程に欠かせない染色整理加工企業も出展し、独自技術や機能性付与加工をアピールする。織物や編み地、製品の企画や生産管理業務を支える繊維関連機器取扱企業は実演も交えて訴求を図る。
繊維の評価分析や品質検査を行う団体もパネルや展示物で活動内容を周知する。国際認証や品質基準に関する情報についても解説を加える。
〈THE BISHU/新イベントや多彩な衣装展示も/尾州の産業や魅力発信〉
JYと併催する「THE BISHU~糸と尾州の総合展~」は、15回目の開催を迎える。既存だけでなく、新規の展示やイベントなども多数盛り込む。
新たなイベントとして「アップサイクルマルシェ」を開く。自動車部品・内装材の端材を活用した製品の販売が行われる。尾州の企業が端材を活用して制作した“コラボレーション作品”も展示される。
特別トークショーも開く。コーディネーターに篠原航平氏(国際ファッション専門職大学教授)を招き「尾州産地に求められているもの」をテーマに進められる。タキヒヨーの片倉浩氏、スタイレム瀧定大阪の小川良太氏、瀧定名古屋の山口祐海朗氏がパネリストとして登壇する。開催は19日午後1時半から。
さまざまな衣装展示も充実している。「ジャパン・テキスタイル・コンテスト」優秀作品やFDCの人材育成事業「翔工房」参加者の作品も展示する。「BISHU FES.」ブースでは「高校生ファッションショー」で、出演者が制作および着用した衣装も並ぶほか、「新規デザイナー発掘プロジェクト」ファッションショーで使用した、第96回装苑賞グランプリ受賞のファッションデザイナー、大下彩楓さん制作の衣装も飾られる。
一宮市と岐阜市立女子短期大学が連携し、衣料品などを制作する事業「NOBIプロジェクト」の作品も展示。尾州マークのパネル展示や就職情報コーナーも設けられる。
尾州の繊維製品を販売する「糸と布の市2026冬市」には過去最大規模の19社が出展する。販売のほかに、小物作りや染色体験ができるワークショップも開かれる。





