セーレン 車輌資材が過去最高業績へ
2026年02月12日 (木曜日)
セーレンは、車輌資材事業の拡大に継続して力を入れる。国内外ともに順調な動きを示しており、2025年度(26年3月期)は、過去最高の売上高と営業利益を達成する見通しだ。積極的な設備投資によって成長を加速する方針で、ブラジルやメキシコ、タイで能力増強・工場新設を進める。
同社の車輌資材事業は、合成皮革の「クオーレ」を軸とするカーシート材、エアバッグ、その他の内装材を展開する。25年4~12月期は、国内でのカーシート材の受注が増えたほか、海外も一部を除いて良好に推移し、売上高と営業利益ともに4~12月期として過去最高を更新した。
国内(本体)は、前年の自動車メーカーの生産停止の反動もあり増加した。海外は、前年が好調だった米国で反動減があったものの、メキシコで新規車種立ち上げによる受注増があったほか、中国で一部日系メーカーの回復が見られた。アジアでもカーシート材の売り上げが伸びた。
同事業における本体の業績は199億円(前年同期比7・6%増)、営業利益20億7千万円(15・6%増)。海外子会社合計の業績は、売上高895億円(2・9%増)、営業利益96億6100万円(10・5%増)だった。通期の業績は開示していないが、同事業全体で売上高と営業利益で過去最高を更新する見込み。
海外は設備投資も積極的に行い、今年度は全体の投資額116億円のうち70億円を充てる予定。車輌資材関連では、ブラジルで能力拡張のための土地を取得し、タイでもクオーレ生産を見据えて土地を取得。メキシコでは工場を新設する。
過去最高を更新 4~12月期
セーレンの2025年4~12月期連結決算は、売上高1234億円(前年同期比4・2%増)、営業利益159億円(17・8%増)、経常利益171億円(18・4%増)、純利益125億円(17・5%増)だった(短信既報)。車輌資材事業がけん引役になり、売上高と利益の各段階で4~12月期の過去最高を更新した。
車輌材事業は、売上高848億円(3・5%増)、営業利益121億円(13・9%増)となり、売上高と営業利益ともに4~12月期として過去最高。
ハイファッション事業は売上高160億円(4・3%増)、営業利益は13億2400万円(13・2%増)で、増収増益。営業利益は過去最高(4~12月期)を記録した。本体のスポーツ・アウトドア向け素材が好調だったほか、KBセーレンも不採算見直しで利益が増えた。
通期の業績予想は、売上高1720億円(前期比7・7%増)、営業利益205億円(14・7%増)、経常利益221億円(14・6%増)、純利益159億円(14・5%増)。各段階で過去最高を見込む。
なお、新会社のNBセーレン(旧ユニチカ岡崎事業所)は、26年1~3月は赤字。26年度も上半期は赤字が残るものの、26年度下半期には黒字に浮上し、年間で利益確保を計画する。投資も来期に「数十億円レベルで実施する」としている。





