ごえんぼう

2026年02月16日 (月曜日)

 米環境メディア「Grist」によれば、ミラノ・コルティナ冬季五輪は、PFAS(有機フッ素化合物)を含むスキーワックスを全面禁止する初の大会となる▼先日、スノーボード男子パラレル大回転予選で日本人選手が失格となったのも、ワックスにフッ素が検出されたためとされる。1980年代以降、フッ素ワックスは雪をはじき、競技者に「とんでもない」滑走速度を与えてきたが、同メディアは「その時代は終わる」と断じる▼競技面では「偉大なイコライザー」と呼ばれたフッ素ワックスが消え、スキー板のグラインド技術や用具選択の重要性が急上昇した。結果として、資金力と研究力を持つ国が有利になるとの指摘も▼今後、新記録が出にくくなる可能性はある。それでも多くの選手や関係者は、環境を守るための転換を支持する。衣料品から競技へ。PFASとの距離を測り直す流れは、雪上にも及びつつある。