ジルベテキスタイル/3社設備を最適統合/前紡重視で高品質糸生産

2026年02月18日 (水曜日)

 トルコの紡績ジルベテキスタイルは、ドイツのツルッツラー、豊田自動織機、村田機械の設備を工程別に組み合わせ、リング紡績の高品質コーマ糸の安定生産体制を確立した。単一メーカーで統一せず、各工程で最適機を選定する戦略を採った。

 ゼネラルマネジャーのエルハン・テネケジ氏は「単一ブランドの方が容易だが、競争力を維持するには各分野で最良の設備を選ぶ必要があった」と話す。開繊・前紡工程はツルッツラー、粗紡・リング精紡は豊田自動織機、ワインダーは村田機械を採用した。

 前紡ではベールオープナー「BO―P」やプレクリーナー「CL―X」、カード「TC19i」などを導入。自動ギャップ最適化機能「T―GO」や「WASTECONTROL」によりロスを抑え、均質なスライバーを安定供給する。コーマ「TCO21」やドローフレーム「TD9T」「TD10」と合わせ、原綿段階から品質を作り込む体制を整えた。

 粗紡は「FL200」4台、リング精紡は「RX300」12台を設置。1824錘仕様ながら生産性と糸品質で競合機を上回るという。テネケジ氏は「コンパクト機でも高品質糸を効率よく生産できる。低メンテナンス性も強み」と評価する。

 仕上げは村田機械の自動ワインダー「MuratecFPROEX」を直結し、搬送時の汚染やロスを抑制した。

 生産量は日産18・5トン。20、24、30番手を生産し、主用途はニット向け。トルコ産綿花を主体に使用しながら、国内外市場で高評価を得る。ドイツのオンライン糸監視システム大手ピンターのベンチマークネットワークでは、トルコ国内で最高効率かつ最少糸切れを達成した工場として認定された。

 テネケジ氏は「ブランドに捉われず最適解を選ぶことが品質につながる」と話す。同社の取り組みは、工程統合型の設備戦略として注目を集めそうだ。