繊維ニュース

帝人フロンティア 重点領域に積極投資

2026年02月19日 (木曜日)

 帝人フロンティアの社長に4月1日付で就任する鎌田進取締役兼常務執行役員が18日に大阪で会見した。鎌田取締役は「これまでの成長スピードを落とさないようにしたい」として、M&Aを含めた重点領域への積極投資などを進める考えを示す。また、10月に予定されている旭化成アドバンスとの経営統合を着実に遂行し、シナジー発揮を目指す。

 鎌田取締役は、今後の重点方針として「次期中期経営計画を通じてさらなる成長を目指す。そのために機能テキスタイル、モビリティー関連、インフラ土木など重点領域に対してM&Aも含めた投資を積極的に検討する」と話す。

 10月に予定している旭化成アドバンスとの経営統合を完遂し、シナジーを発揮する体制を構築することに取り組む。また、「従業員が互いに成長を支え合える企業風土を作りたい。そのために挑戦できる組織体制も整備したい」と強調する。

 素材から製品まで一貫体制が自社の強みと指摘し、「さらなる成長に向けて国内外の自家工場の稼働をさらに高めることを目指す」と話す。一方、課題として人材の確保を挙げる。このため工場での省人化投資などを進めると同時に「技術者の平均年齢も高くなっている。若手技術者を積極的に登用することで、人材育成と技術の継承を進める」との考えも強調した。

 会見に同席した平田恭成社長は「旭化成アドバンスとの統合を控え、新しいリーダーの下で進めるタイミングだと考えた」と今回の人事の狙いを説明。その上で「鎌田取締役は商社マンとして海外経験も豊富で挑戦する姿勢も強い。さらなる成長に加えて、旭化成アドバンスとの経営統合で両社を一つにまとめることを実現してくれると思う」と期待を寄せた。