中国紡織 受託拡大し増収基調
2026年02月26日 (木曜日)
デニムを主力とする織物製造の中国紡織(広島県福山市)は今期(2026年9月期)に入ってから、受託生産の好調を受け、増収基調で推移する。自社企画の生地でも、グループの山陽染工(同)の加工による高付加価値生地などの提案によって海外開拓も進んできた。受託と生地開発の両軸で販路を広げる。
受託生産は昨年から増加傾向にある。他産地での工場の廃業による受け皿になっている部分もあるという。
同社では海外開拓にも力を入れている。先月開かれたイタリア・ミラノの国際生地見本市、「ミラノ・ウニカ」(MU)に初めて単独で出展。刺し子風デニムなど、変わった生地の引き合いが多かった。生地のピックアップも多く、着分オーダーにもつながった。
今後も海外開拓を進める。海外向けでは国際認証を求められるケースが多いことから、繊維製品を製造加工するための国際的な認証である「GOTS」の取得に向けて動く。まずは織布からの取得を目指す。中島基裕デニム事業部製造グループ課長は「今年中には取得したい。GOTS認証に対応した商品開発もしていく」と話す。
生地開発にも力を入れる。このほど、住友化学の固体ポリマー型温度調節材料「コンフォーマ」を採用したデニムを開発した。経糸にインディゴと分散染料で染めたポリエステルと綿の混紡糸、緯糸にコンフォーマ使いの糸を採用する。コンフォーマの効果によって、暑い時に吸熱、寒い時には放熱し、快適な温度を保持。ワンウオッシュやブリーチ、バイオ加工などにも対応する。
同生地でスーツのセットアップも作った。山陽染工が福山市内で運営するセレクトショップ、「フクヤマモノショップ」で販売している。
コンフォーマ使いのデニムはバリエーションも拡充する。住友化学が展開する、微生物由来のインディゴ染料「バイオブルー」で染めた糸を使ったデニムも開発した。
4月にドイツで開かれる産業用繊維、不織布などを中心とする国際見本市「テクテキスタイル」の住友化学のブースにおいて、これらの生地をアピールする。





