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大和紡績/ポリエステル新素材投入/五つの機能を訴求

2026年02月27日 (金曜日)

 大和紡績は、ポリエステルの新素材「マルチベール」を打ち出す。特殊無機物を繊維に練り込み、汗染み軽減やUVカットなど五つの機能を付与した。機能性レーヨンやポリプロピレン(PP)などと組み合わせることもでき、「大和紡績ならではの素材」として訴求力を高める。

 ポリエステルに特殊無機物の微粒子を練り込み、繊維の屈折率を向上した。これによって光の乱反射量が大きくなり、ぬれても生地の色が濃くなる現象(汗染み)が起こりにくい。第三者機関による汗染みの見えにくさの試験では4~5級を示した。

 汗染み軽減のほか、UVカット、防透け、吸水速乾、遮熱などの機能を兼ね備える。コットンライクな風合いと外観を持つスパンタイプ、スポーティーな光沢と滑らかなタッチが特徴のフィラメントタイプがそろい、用途や生活シーンに合わせて選ぶことができる。

 酸化チタンなどを練り込んだポリエステル素材は市場にあり、グループのダイワボウレーヨンが展開する機能性レーヨンなどと組み合わせて差別化を図る。PPとの複合も進める。27春夏向けから生地を中心に本格的な提案を始める。織物とニットの両方で展開する。

 同社は、独自性の高い素材を幅広くラインアップして顧客の要望に応えており、PP長繊維の販売も復活する。供給元の生産中止に伴い展開を休止していたが、国内協力工場を活用して生産することになった。酸化発熱しないため、セルロース繊維との複合も可能だ。

 安全性のほか、軽量性や断熱性、速乾性といった機能を訴求する。「デューロンフィラメント」の名称で提案し、ベースレイヤーやスポーツインナー、アウトドアウエアなどの需要を取り込む。将来は色数を増やし、リサイクルやバイオマスにも取り組む。海外での生産も検討する。

 これらの素材を紹介する「2026年春サステナブル&機能素材展」を今日27日まで東京本社で開催している。コットンやレーヨン、後加工など七つのカテゴリーを設け、合繊と機能レーヨンを組み合わせた「ビスティーブレンド」、経血臭対応消臭加工生地「デオファブリック」などを展示している。